ジョイジョイジョイ

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Amazonの推薦をいい感じにするブラウザ拡張Amaxをリリースしました

Amazonの推薦をいい感じにするブラウザ拡張Amaxというブラウザ拡張をリリースしました。会員登録など必要なく、もちろん無料で、ブラウザ拡張をインストールしていつも通り Amazon を使うだけでいい感じになります。手軽なのでぜひ使ってみてくださいね。 ch…

トランスフォーマーは RNN である

拙著『深層ニューラルネットワークの高速化』が重版して第 2 刷となりました。皆さまありがとうございます! 深層ニューラルネットワークの高速化 (ML Systems)作者:佐藤 竜馬技術評論社Amazon もはや恒例、重版に感謝して書き下ろし専門記事をお届けします…

『深層ニューラルネットワークの高速化』を上梓しました。

深層ニューラルネットワークの高速化 ML Systems作者:佐藤 竜馬技術評論社Amazon 技術評論社より『深層ニューラルネットワークの高速化(ML Systems)』を上梓しました。 (※ ML Systems というのは本書が一作目となる技術評論社の新しいシリーズで、今後も…

深層学習で部分空間を扱うときは射影行列を考えるとよい

拙著『グラフニューラルネットワーク』が重版して第 5 刷となりました。皆さまありがとうございます! 【重版速報】 機械学習プロフェッショナルシリーズの重版が決まりましたご愛読ありがとうございます‼️松井孝太・熊谷亘『転移学習』【4刷】 https://t.co…

GNN の最新動向 (ICLR 2024)

拙著『グラフニューラルネットワーク』が重版して第 3 刷となりました。皆さまありがとうございます! 拡散モデルと最適輸送でもやりましたが、漫画家さんやイラストレーターさんが重版したときに重版感謝の描き下ろしイラストを投稿しているのを見ていいな…

『グラフニューラルネットワーク』を上梓しました

グラフニューラルネットワーク (機械学習プロフェッショナルシリーズ)作者:佐藤 竜馬講談社Amazon 講談社より『グラフニューラルネットワーク(機械学習プロフェッショナルシリーズ)』を上梓しました。 グラフニューラルネットワークはグラフデータのための…

松井・熊谷『転移学習』の感想

講談社サイエンティフィク様より『転移学習』をご恵贈いただきました。一通り読み終えたので感想を書きます。 転移学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)作者:松井 孝太,熊谷 亘講談社Amazon 全 414 ページとかなりの重厚感。しかも決して引き伸ばした…

大学で読んだ情報科学関連の教科書

先日、博士(情報学)になりました。学部と大学院をあわせた 9 年間で読んだ情報科学関連の教科書・専門書を思い出を振り返りつつここにまとめます。私は授業はあまり聞かずに独学するタイプだったので、ここに挙げた書籍を通読すれば、大学に通わなくてもお…

拡散モデルと最適輸送

『最適輸送の理論とアルゴリズム』が重版して第 5 刷となりました。皆さまありがとうございます! 漫画家さんやイラストレーターさんが重版したときに重版感謝の描き下ろしイラストを投稿しているのを見ていいなと思ったので、僕も専門書が重版したときに重…

モデルパラメータの算術

深層モデルのパラメータを一列に並べてベクトルにします。このベクトルは大規模なモデルであれば何十億次元にもなります。一見、意味のない数値の羅列のようですが、このベクトルはベクトルとして深い意味があることが分かってきています。例えば、 と を異…

『Human-in-the-Loop 機械学習』

共立出版さまより『Human-in-the-Loop 機械学習』をご恵贈いただきました。一通り読み終えたので感想を共有します。 映り込みが激しくて写真を撮るのが難しいことで有名な表紙 本書は機械学習モデルを訓練するためのデータを人間がどのように用意するかとい…

2023 まとめ

2023 も色々やりました。 ↓去年 joisino.hatenablog.com 研究 今年はあまり論文を出版できませんでした。去年 10 本出版しましたとか言って調子に乗っていたのに……。優しい内臓先生の「私は過去の自分と比較するのが好きです。高確率で勝てるので。」という…

君たちはどう研究するか

IBIS 2023 のパネルディスカッション「君たちはどう研究するか」にて研究の取り組み方についてお話しました。この記事はそこでお話した内容を編集したものです。 研究テーマの決め方について 研究プロジェクトの進め方 ‍ 研究がうまくいかないときの対処法 …

論文読みの日課について

かれこれ三年以上ほぼ毎朝論文を読んでいます。 ほぼ毎朝、というのは本当にほぼ毎朝です。この三年のうち読まなかった日はワクチンの副反応でダウンしている日など、あわせて 10 ~ 20 日ほどでしかありません。この日課だけでも 1000 本以上は論文を読んだ…

2022 まとめ

2022年にはいろんなことがありました。 研究 今年もたくさん研究をして論文を書きました。主著だけでも10本出版しました。記念のスクリーンショットです。 出しすぎで草 これについての想定アンチコメントは「研究は量より質」です。 ごもっともです。すみま…

論文の書き方

どのようにして論文を書いているかを尋ねられることが最近よくあります。場当たり的に回答することが多かったのですが、このことについて改めてしっかり考えて公開することにしました。 ここで扱う内容は、科学者とはこうあるべき、という理想論ではなく、等…

自分の研究を自腹で広告した体験談

皆さんは自分の研究成果をどうやって広めていますか? ひとつの研究は実働時間だけでも最低数ヶ月、全出版プロセスを考えると一年単位で取り組むこととなります。そうして手塩にかけて育てた研究が誰にも認知されない、というのはなんとも悲しいことです。 …

実対称行列が直交行列で対角化できる直感的な証明

English Version 実対称行列の固有値が実数であること、および実対称行列の固有ベクトルで正規直交基底が作れることは様々な領域で非常に重要な役割を果たしています。例えば、主成分分析の導出はこの事実に基づいています。 線形代数の教科書であれば必ず証…

合同な凸図形でn要素ベン図を構成する方法

3 要素のベン図は円で描けるのですが、4 要素のベン図は円で描けないことが知られています。どんな図形を使ってもよければ多要素のベン図を構成するのは容易ですが、合同な凸図形のみで構成することは可能でしょうか?取っ掛かりのなく難しそうな問題ですが…

まんがタイムきらら系列誌の発売日をSlackに通知する

皆さん、忙しい日々の生活に追われ、まんがタイムきらら系列誌を買い忘れてしまうことはありませんか? まんがタイムきらら系列誌を買い忘れると QOL が大きく低下してしまうので、これだけはなんとしても避けたいものです。 そこで、買い忘れないように発売…

ディープラーニングで櫟井唯ちゃんに喋ってもらう

この記事は ゆゆ式 Advent Calendar 2017 - Adventar 24 日目の記事です。 はじめに joisino.hatenablog.com 前回、唯の画像を無限に生成することに(部分的に)成功した訳ですが、画像ができたら今度は声が欲しくなってきます。 そこで、 [1710.08969] Effi…

Parikhの定理

この前 Parikh の定理(パリークの定理)を知ってびっくりしたので紹介します。 形式言語界隈では常識らしいです。 三行で説明して 文脈自由言語と正規言語は、単語を記号の度数で同一視(つまり記号の順番を無視する)と、同じクラスになるというものです。…

櫟井唯ちゃんの画像を無限に生成する話りぴーと

joisino.hatenablog.com ▲昔の記事 前回の試みから二年以上経ちましたがまだゆゆ式二期は発表されません。(*1) 二期が発表されないためこの記事のタイトルものんのんびよりさんから拝借することになりました。 やはり今話題のディープラーニングでなんとかす…

Convolutional LSTM

大学の実験で必要になって実装したのでメモしておきます。 Convolutional LSTM の説明 名前で完全にネタバレしてる感が否めないですが、Convolutional LSTM とは、LSTM の結合を全結合から畳み込みに変更したものです。 例えば画像を RNN に食わすときに、位…

神絵師がtwitterに上げた神絵を収集する

色んな人がやってそうだけど自分用に作ってみました。 リポジトリです。 github.com 使い方 リポジトリをクローンして初期設定します 神絵師のリストを twitter で作って登録します 動かします slack に神絵が流れてきます 動作例 詳しく 動作の流れは以下の…

ArtClass(IOI2013)をディープラーニングで解く

はじめに IOI 2013 オーストラリア大会に Art Class という問題があります。 この問題は、画像データが与えられるのでその画像が 様式1(新造形主義の現代芸術) 様式2(印象派の風景画) 様式3(表現派のアクション・ペインティング) 様式4(カラーフィ…

符号付き整数を二冪で割る

符号付き整数を 2 冪で割るときに右算術シフトを使ってしまって痛い目にあったことのある皆さんこんにちは。僕はあなたの仲間です。 コンピュータで割り算を行うのは一般に重いので、できるだけシフト等の軽い操作で済ませたいですよね。 最近のコンパイラは…

シュトラッセンのアルゴリズムとその導出の仕方

よりも小さい時間計算量 で行列積を計算するシュトラッセンのアルゴリズムとその導出方法を紹介します。 シュトラッセンのアルゴリズム の行列積 を考えます。 まず を $$ \begin{pmatrix} A_{11} & A_{12} \\ A_{21} & A_{22} \end{pmatrix} \begin{pmatrix…

ケイリーの公式の証明6種類

ケイリーの公式の証明たちの紹介です。 ケイリーの公式とは ケイリーの公式とは 頂点のラベル付きの木の総数 が であるという公式のことです。 ここで、ラベル付きであるとは、それぞれの頂点を区別するということです。 たとえば のとき、頂点を区別しない…

前処理O(n)クエリO(1)のLCAと静的RMQ

時間計算量 <O(n), O(1)> の LCA(Lowest Common Ancestor) と RMQ(Range Minimum Query) を C++ で実装しました。 アルゴリズムの解説はDさんのスライド [1] LCA and RMQ ~簡潔もあるよ!~ がとても分かりやすいのでそちらを参照してください。 概要だけ説明します。 LCA</o(n),>…